アメリカの夏も暑いです。
なおいです!!!!
さて、今回は夏の夜の番外編!
シカゴ交響楽団コンサート鑑賞編です♪
8月2日
夜
パンさん達とはランチ後にお別れし、そのままシカゴに向かいました。
この日の夜はシカゴ交響楽団のコンサートへ行く予定だったので、それまでの時間を有効活用してシカゴ観光をしてみることに!
ところが・・・
さすが!シカゴ!めっちゃ混んでました!
シカゴ入りするまでにも渋滞で時間がかかり、『雲の門』周辺を観光しようと思っていたのに人&車で思うように動けず、駐車場も高いし、時間も無くなってきて・・・
で、結局あきらめました。
残念だけど、今回は時間が限られていたのでしょうがない。
あきらめてそのままコンサート会場に向かいました。
会場はシカゴから北へ40kmにある『ラヴィニア・フェスティバル』
この判断がよかったっすね〜。
シカゴから北部への脱出も渋滞。
予定の倍くらいの時間がかかり、会場入りはコンサート開始の1時間前。
観光してたらやばかったな・・・
夜の7時、到着!
ラヴィニア・フェスティバル
中ではもう芝生の場所取りが始まっていました。
1番安いチケットは$10で、会場外の芝生ならどこでもいいよっていうモノ。
だからより会場に近い場所を確保するのにもう随分人がいましたね。
てかもう場所取りってより飲んで食ってが始まっていて、楽しそうでした。
僕も最初は芝生のチケットにしようと思ったんだけど、せっかくだしってことで会場内の後ろの席($25)にしました。
前の方は高くて買えない・・・って言っても1番高くて$100ちょっとくらい。
ちなみにシカゴ交響楽団の来日コンサートのチケットはバカ高いんです!
S席で約4万円、安いE席でも1万円オーバー。
やばい!!!
今年行われた日本公演での謳い文句は
『世界三大オーケストラ シカゴ交響楽団 7年ぶり来日!』
誰がどうやって世界三大オーケストラを決めるかはわからないけど、
それぐらい評価の高い交響楽団ってことですね。
会場はこんな感じで、屋根だけ付いてるコンサートホールって感じっす。
屋内のような屋外のような。
こういうコンサート会場は初めて!!!
公演スタートの8時が近づき、人も入り始めました。
お客さんたくさん入ってます!
さすがです!
シカゴが本拠地だけあって、シーズン中はこの会場で週2、3回くらい演奏するみたいです。
日本のファンからしたら夢のようですね!!!
この日のプログラムはこれです!
指揮者はグスターボ・ヒメノ
元々はオランダの『ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団』で主席打楽器奏者だったみたいですね。
その後、指揮を学び直して指揮者に転身・・・すごいな〜
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団も世界最高峰のオーケストラの1つです。
そこの主席打楽器奏者ってだけでもすごいのに!
しかも彼は指揮者になった後、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の来日コンサートで指揮してるんですね!
すごい!
かっこいいな〜
曲目は
『ベートーベン ピアノ協奏曲第5番”皇帝”』
『ドヴォルザーク 交響曲第9番”新世界より”』
実は2日前にプログラム変更のメールが届きました。
元のプラグラムはこれ。
なんでも出演予定だったピアニストのダニール・トリフォノフが耳の不調で急遽出演できなくなったみたいなんです。
若手の彼の演奏は1年前くらいにショパンピアノコンクールのものをYoutubeで聞いたことがあって・・・楽しみにしていたのに・・・残念!
そして、シューマンのピアノ協奏曲が聞けなくなってしまったことも非常に残念!!
とっても素敵な協奏曲なんですこれ・・・
そして今回代わりのピアニストはギャリック・オールソン
知らなかったんだけど、調べたら1970年にショパンピアノコンクールで1位になってるんすね。
わお!すごい!・・・そして、めっちゃベテラン!大物!大御所!
今年は来日ソロコンサートもしてますね。
8時 演奏開始
ベートーベン ピアノ協奏曲第5番『皇帝』(演奏時間は約40分)
この曲はベートーベンの最後のピアノ協奏曲です。
晩年、耳が聞こえなくなる彼ですが、苦悩に満ちた人生からどうしてこんなにも素晴らしい音楽が作れるのか。不思議です。
第1楽章の冒頭のフレーズはすごく有名っすね!華やかです。
ギャリック・オールソン
すごく真面目な人ですか?
シンプルでそしてはっきりとした演奏。
素敵です♪
第1、3楽章は華やかで素敵なんですが、この第2楽章は優しさに溢れるような楽章で、静かに優しく心に響きました。
ベートーベンって運命とか第9とかが有名でザ・迫力!ってイメージが強いかもですが、この第2楽章とか、彼のピアノソナタにはすっごくやさしくて繊細な音楽が結構あるんです。
そのまま第3楽章も感動しっぱなし。
音に包まれるように、あ〜幸せだな〜と感じる40分でした。
苦悩に満ちた人生を送った彼だからこそ、強さや優しさに溢れた音楽が作れたのかな?
優しさがなければ強くなれないし、強くなければ優しくなれない。
どんな苦難にも立ち向かい、自分のスタイルを確立した強い彼のように。
そして、どんな苦難の中でさえ優しさに溢れる彼の音楽のように。
そんな人に少しでも近づきたい!と考えさせられました。
うまくコメントできないの残念ですが、1度生でオーケストラ、ピアノコンチェルト、聞いてみてください!
それしか言えません。
2曲目はドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』(演奏時間約40分)
この曲はドヴォルザーク最後の交響曲です。
彼はこの曲を新天地アメリカで作曲しており、故郷ボヘミアへ送った曲だそうです。
副題の『新世界より』には自身の新世界アメリカから故郷へという意味合いが込められているみたいっすね。
偶然にも僕も今回は自分の新世界アメリカでの鑑賞。
感慨深いものがあります。
第1楽章、最初から金管が響き、主題も金管の迫力がすごいっす。
第2楽章の主題はすごく有名で、日本では歌詞がつけられて『遠き山に日は落ちて』というタイトルの童謡になってます。
この交響曲はなんだろ、すごいメロディックっすね!
とにかくどの楽章も印象深い旋律なんすよね〜
第3楽章・・・今回、生で聴いて1番好きだったのがここでした。
序盤からトライアングルとティンパニがよく響いて、すごく印象的でした。
大好き!
第4楽章、冒頭からすごい迫力!序盤から終盤に金管がめっちゃくちゃ迫力あって
この楽章には第1、第2楽章の主題なんかも登場してまさに最終楽章って感じがします!
最後の第1、4楽章の主題の掛け合いのエンディング、そして、スゥーッと引いていく幕引き。
思わず手を伸ばしたくなるような最後。
うまく表現できないのがもどかしい!
とにかく、ものすごく感動をしました。
迫力、そしてメロディック、緩急、素敵でした。
新世界アメリカから日本を思いながら・・・なんていう余裕はなく、ただただ音に包まれるのを楽しんだ時間でした♪
終わってからも思い出し泣きしそうになり、旋律が耳に残ったままの駐車場への帰り道は幸せを噛みしめるいい時間でした。
最後に・・・
グスターボ・ヒメノ!
この指揮者めっちゃくちゃかっこよかったです!
シンプルなんだけど、華があって、すごくかっこいい指揮する人ですね!
ファンになりました♪
またいつかどこかで聴きたいもんです♪
タイミングよく、シカゴ交響楽団の演奏が聴けたこと。
本当に感謝!
いい経験になりました♪